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2011年09月22日

ソリューションか?コモディティか?

こんにちは。
昨日の台風は大丈夫でしたか
今週は「マーケッターの目」第3回をお届けします。
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この2年半の系譜をたどると、当時デジタルサイネージはご祝儀導入的な事例も少なくなく、これが普及のシンボルとして取り上げられたものの、その後これらがどのように継続運用され、成果として何が得られたのか?
今、再評価するべきタイミングなのかもしれない。

また、「デジタルサイネージ」という言葉は、「街頭・広告・大型ディスプレイ」というイメージがまだまだ強く、非常に狭い視点で論じられる傾向がある。(これは、目につきやすいわかりやすい事例という理由からだが、むしろこれらは非常に限定された条件下でのみ成立するモデルという理解が浸透していない点で致し方なかろう。)一方でこれ以外の利活用の範囲が急速に広がっていて、大きな市場を形成しつつあることを十分認識するべきであると考える。

■ソリューション化が進む、デジタルサイネージ

さて、本稿のテーマは「デジタルサイネージ」という言葉が一般認知を獲得するにつれ、導入を検討するロケーションオーナーはいよいよ導入効果、費用対効果をロジカルに検討、評価する段階に到達しつつあるということである。
簡単にいえば、「デジタルサイネージを導入すると何が嬉しいのか?」「デジタルサイネージを導入すると儲かるのか?」といった本質的な投げかけに対して我々ベンダー側が明確に答えることを要求されるようになってきたといえる。

自身、販売の現場に立ち会う機会が少なくないが、ロケーションオーナーは自己のビジネスにおいて何らかの課題を感じており、これをデジタルサイネージで解決できる可能性と期待を持って接触している。

つまり、いよいよデジタルサイネージはソリューション化の方向に進みつつあり、商品・サービスもソリューション販売に向けてベンダーは取り組む段階にあると言えよう。
当社はこの点で、金融機関向けソリューションの構築はかなり進んできたと自負している。
マーケティングの「ターゲット」と「セグメンテーション」を戦略上、明確にし商品・サービスを各々の業務課題に振り向けた工夫がより一層重要となるであろう。

■コモディティ化に向けた展望

一方で、デジタルサイネージが身近になるにつれ、コモディティ化の流れは必然である。
当社にも毎月多くの引き合いに関する問い合わせがあるが、そのほとんどが紹介またはインターネットで検索した結果、当社に辿りついたケースである。
これを見るにつけ、「デジタルサイネージはどこで買えるのか?」というごく基本的な問いかけに対し、当社を含め「購入の手軽さ」についてまだまだ課題が多いと感じている。

わかりやすく、利用しやすい商品性についての取り組みもさることながら、まず「デジタルサイネージはここで買える」という当たり前の環境をどのように提供し、認知させてゆくかについてさらに検討を進めなければならない。

当社は「インターネットの家電化」を事業テーマに掲げており、前述の課題に対しても真正面から取り組む必要がある。
それこそ、ヨドバシカメラで家庭用薄型テレビを購入するかのように、デジタルサイネージも、そうあるべきだろう。
これも「家電化」の必要条件であるように思う。

「ソリューション化とコモディティ化」

この流れはある意味、相反するがこれを両立させることは当社にとって今後の大きな課題である。

投稿者:荒川at 13:40| マーケッターの目