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2012年01月16日

CES2012でのデジタルサイネージ関連の展示

CESには今年で10年連続参加している。10年皆勤賞なわけだが、こうして毎年定点観測的に見ていると、全体の傾向の変化はもちろん、企業の栄枯盛衰も手に取るようにわかるものだ。さてCESは家電ショーであるが、毎年デジタルサイネージ関連の展示も若干ではあるが見かけられる。今年のサイネージ関連展示を主なものをご紹介しておく。

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はじめにカシオの可視光線通信をデジタルサイネージに応用しようという例。専用の発光器かサイネージのディスプレイの一部に可視光通信のための映像をはめ込んでおく。これをスマートフォンなどのカメラアプリケーションから見ると、サイネージに関連するリンクのURLなりを認識して、そちらへジャンプするというものだ。

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 これまでQRコードをディスプレイに表示させるという手法は数多く見られるが、そのQRコードに当たる部分が可視光線通信になるというものだ。QRコードに比較すると光の点滅を認識できればいいので、長距離の伝送に向いているとのこと。
 それは確かに確認できたが、サイネージとスマートフォンと人間のコニュニケーション設計部分が、これまで同様にデジタルサイネージ起点であることに疑問が残る。


 またLGが簡単サイネージのシステム「EzSignTV」を展示していた。これはテンプレートを選んで、写真をアップロードして、テキストを編集して、USBメモリーにダウンドードして、ディスプレイのUSBポートに挿し込むだけで再生を開始するというもの。テンプレート編集の作業は全てPCのWEBから行うようになっている。日本にはケータイやスマートフォンから同様のことができるサービスがあり、忙しい現場担当者がバックヤードでパソコンを使ってニーズに対応できるような情報更新ができるのか疑問である。

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  他にはサムスンのインフォメーションWALLというマルチ画面システムの展示があった。これは新しいものではなく数年前から同様の展示を日本以外の展示会でよく見かけた。

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                        SeaChange

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                            モトローラ

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                             インテル

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 SeaChange、モトローラ、インテルらがマルチスクリーン対応のためのミドルウエアをデモしていたのも今年の傾向だ。ただしこの場合のマルチスクリーンは家のなかのスクリーンのみに限定した狭義の意味で、デジタルサイネーまで含んだ広義のマルチスクリーンを提唱していたのはSeaChangeだけであった。この感覚は放送局業務に関わってきたか否かで別れるようだ。


ディアコンサルタント
江口 靖二

投稿者:江口at 14:50| 江口靖二の是々非々サイネージ