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2012年02月13日

史上最強のデジタルサイネージ

 CES2012の帰りに友達に会うためにラスベガスからニューヨークに足を伸ばした。気になっていたデジタルサイネージをこの目で体験するためだ。
それはいま最もホットな事例、ニューヨーク5番街に昨年オープンしたユニクロのグローバル旗艦店である。

まずはこちらのリンクを見ていただきたい。こうしたサイトがちゃんと準備されていること自体がそもそも、そこら辺のサイネージだけしか見ていないサイネージとは一線を画している。

オープンまでのプロモーションの様子がわかるもの
UNIQLO Meets NYC
オリジナル(日本からはアクセスできない、プロキシ経由でどうぞ)
http://www.uniqlo.com/nyc/now/
YouTubeにアップされているもの
http://www.youtube.com/watch?v=zNTor76BbY0

オープン後の店内の様子
オリジナル(日本からはアクセスできない プロキシ経由でどうぞ)
UNIQLO NY 5th avenue store virtual tour
http://www.uniqlo.com/nyc/now/#tour

 現地で写真も撮影してきたが、中途半端に静止画をお見せしてもそのすごさは伝わらないのでここには掲載しない。
 
 一般的に商業店舗では、ポスターやパネル類が数多く張り出され、その多くは統一感がなく、見た目も決して美しくないものがほとんである。ところがユニクロNYはポスターやパネルが一切なく、全てがディスプレイを使って表示されている。その数ももちろん大量であるが、決して数で圧倒されるのでは無い。あまりにも自然に設置されているので、ひょっとすると店に入った顧客の多くは、ディスプレイによる演出に気がつかないかも知れない。「ニコファーレ」のような床も壁も天井も全部ディスプレイといった方向性とは正反対である。それほど当たり前のようにディスプレイが存在しており、その設置場所、設置方法(縦・横とか面数)そしてコンテンツが場所によって異なる役割を果たしているのである。

 ではユニクロNYのデジタルサイネージの何がすごいのか。それは「特別なことが何もないところがすごい」のである。

 日本の「最新の」デジタルサイネージでは、サイネージにインタラクションの仕掛けがあったり、AR、FeliCa、携帯連動などの小手先の技術をてんこ盛りにする。しかしそんなものはユニクロNYには一切ない。あるのは掲載されたディスプレイ配置と、その場所に適した圧倒的なコンテンツのクオリティの高さである。そのコンテンツも決して金がかかっているわけではない。モーショングラフィックスをうまく利用したり、エレベーターの動きや、マネキン等のリアルなもの組み合わせが秀逸としか言いようがない。
 当然ながら、UNICLOCKをはじめとするユニクロのオリジナルコンテンツが最大限活用されている。

 今、いやこれまでのどれよりも世界で一番見て、感じるべきデジタルサイネージとして関係者は必見である。上記のビデオでもある程度は感じていただけるとは思うが、デジタルサイネージはその場所に足を運んで、その場所を感じないと本当に理解は得られない。
 全身全霊で、ユニクロNYに行かれることをおすすめするが、そんなの無理という方に朗報がある。3月16日に日本で初のグローバル旗艦店が銀座にオープンするのだ。おそらくは同等の映像演出が行われるのでは無いかと思っている。
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2011/12/120715_store.html

デジタルメディアコンサルタント 江口 靖二             

投稿者:江口at 10:11| 江口靖二の是々非々サイネージ