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2012年03月21日

オフィスサイネージについて考える

 広告宣伝メディアとしてのデジタルサイネージは、電車内、駅構内で首都圏を中心に日常的に利用されるようになってきました。
 当社もサイネージ事業を始めた当初は街のシンボリックな存在として、人の集まる公共の場所への設置を考えたり、広告代理店の話に耳を傾けたりしながら試行錯誤の日々を送っていました。
 しかし、広告宣伝メディアの展開を目指せば目指すほど、当社のソフトウェアビジネスからどんどん遠ざかってゆくことに気がつきました。
 当社がデジタルサイネージで自社媒体を開発し、これを広告ビジネスモデルとして事業化を進めることは当社の事業ポートフォリオから外れてゆくことになるのです。

 「デジサイン」の認知が少しずつ高まるにつれ、さまざまな企業からのオファーを受けるようになってきましたが、現在、2000台を超える導入実績を下支えする当社のビジネスパートナーはシステムインテグレータだという現状から考えても、デジタルサイネージをITシステムとしてとらえた事業展開が当社にとってもっとも相応しいと今では考えています。
(もちろん、広告媒体のインフラとして当社がシステムを提供することはやぶさかではありませんので誤解なきように・・・)

さて、今回のテーマである「オフィスサイネージ」について触れたいと思います。


まず、オフィスサイネージは当社にとって今後、重要なソリューションテーマになると考えています。

理由1:業務用ディスプレイの導入先はオフィス内がもっとも多く、今後も継続的に需要が見込める。

理由2:企業の情報共有ニーズは電子メールやグループウェアなどのコラボレーションツールが定着した現在でも相変わらず存在する。

理由3:前述したシステムインテグレータの得意とする社内情報システムとの連携が必要となり、システムインテグレータにとってうまみのあるビジネスとなる。


順序は逆になりますが、では、「オフィスサイネージ」とは何か?を定義する必要がありますね。
オフィスに設置すれば「オフィスサイネージ」かといえば、これではあまりに浅はかです。

まず、前提としてオフィスサイネージは「企業内で情報の出力装置」としての役割を担い、
オフィス内のさまざまな業務の「場」の一部を形成するツールでなければなりません。

 


■当社の考える「オフィスサイネージ」とは?

・オフィスワーカー(ナレッジワーカー)の業務生産性向上を目的とした従業員同士、従業員と顧客、または部門間のコミュニケーションを促進させるデジタルサイネージ

・企業情報システムと連動し、コンテンツの自動化をはかり、社内情報の「見せる化」の役割を果たすデジタルサイネージ

・企業の事業コンセプトを背景に、経営から現場まで一貫した情報の流通をつかさどり、事業活動全体の効果、効率を追求するための情報ガバナンスを実現するためのデジタルサイネージ

■オフィスサイネージの課題

では、オフィスサイネージの導入にあたり現状どのような課題があるのでしょうか?

・費用対効果があきらかでない

新しい設備投資を伴うわけですから、導入にあたり期待される費用対効果を明らかにする必要があります。
しかし、オフィスサイネージは新しい分野であり、これを予測、測定する方法論がありません。

・企業情報システムとの連携が必要

オフィスサイネージの導入目的を達成するためには、単一の情報システム(あるいはデータベース)との接続にとどまらず、複数のシステムから情報を抽出しこれを組み合わせて表現する必要があります。
企業内に存在する様々なシステムやデータ形式を柔軟に取り出す仕組みが必要となります。

・上記2点をコーディネートするコンサルティングが必要

どの業務に対してどんな効果を狙うかは企業によって違います。これらを総合的に俯瞰し、最適な提案と導入推進が可能となるコンサルティング業務が求められるようになります。


■今後の展開について

当社のオフィスサイネージ展開は、まだ始まったばかりです。
しかしながら、萌芽事例が産まれつつある中、顧客との対話を通じ、課題解決の糸口が少し見えてきました。

また、システム連携についても具体的なソリューションを提供できるようになると思います。

これらの詳細については次回以降、機会をみてご紹介したいと思います。

 

投稿者:荒川at 18:23| マーケッターの目