<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2012年05月28日

デジタルサイネージを今後どう発展させていくのかという話

 「デジタルサイネージ合宿」なるものに参加してきました。これはFacebook上で呼びかけに対して、興味と関心を持った人々32名が一泊2日で静岡県伊東温泉で合宿形式で議論を行うものです。実はこの合宿は今回が3回目で、不定期開催してきています。デジタルサイネージコンソーシアムとは無関係の集まりであり、その都度オープンに呼びかけたり、参加者を決め打ちしたりしながら、毎回テーマを変えたりして行って来ました。

 今回の参加者は先程述べたように32名。平均年齢は多分40歳ちょっと、男女比は28:4です。デジタルサイネージ業界の方以外からは放送局が3名、ケータイキャリア1名、住宅メーカー1名、WEB系1名、コンテンツ1名といった陣容です。関西エリアからも2名の方が参加されました。

 今回の呼びかけは、現状のデジタルサイネージの「閉塞感」を打破することが目的であり、そのためにどういう取り組みをするべきなのか、業界関係者は現状分析と振り返りを行い、関係者ではない人たちからの素朴な意見に対して耳を傾け、本質的な議論を行いました。この閉塞感というのは、ひょっとするとまだそれを実感していない人も多くいると思います。しかしデジタルサイネージを取り巻くメディア環境は黒々と変わってきており、期待値ほどではないにせよ着実な市場の拡大の中で、レベル感の格差、将来像のイメージのズレなどが先進的な人々や企業のなかでは大きな課題となりつつあるわけです。

まずは課題として指摘されたのは、

・デジタルサイネージに対する認識が広すぎる
・業界に関わる人々に若い人、あるいは新鮮な発想が少ない
・特にWEBやネット系、及びそれに関わっているクリエイターが参入していないし
 しようとも思わない
・新しい技術が見受けられない
・HTML5によって何がもたらされるのかが今ひとつはっきりしない
・マルチスクリーンの中でのデジタルサイネージのポジショニングが見えない
・何のためのデジタルサイネージなのかという根本がぶれていることが多い

といった指摘があり、これに対してそれぞれの立場から議論しました。

 結論が出たわけでも、それを求めていたわけでもありませんが、改めて課題が浮き彫りになったと同時に、その課題を克服してより便利なものとなるようにするためには、おそらくこの場にいる先見性を持った人々が、動かなければいけないという認識で一致したわけです。たとえば再来週に迫ったDSJ(デジタルサイネージジャパン)やデジタルサイネージコンソーシアムでの活動などもこうした人々によってさらに前に進んでいくことと思います。

というような真面目な、本当に驚くほど真面目で建設的な時間を過ごし、そしてその可能性を再認識し、夜は各自大いに飲み、食い、歌い、反省を重ねたわけであります。

 こうした場が設定され、そこに志ある人々が自発的に集まり、議論を交わすことができる限りまだまだ市場は拡大できると確信したわけで、参加された人々がそういう思いや方向性をじわじわと拡大させていくことと思います。

デジタルメディアコンサルタント
江口 靖二

投稿者:江口at 14:09| 江口靖二の是々非々サイネージ