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2012年06月11日

DSJ2012直前に思うこと

 今週は6月13日から3日間、デジタルサイネージジャパンが幕張メッセで開催される。
わたしは実行委員のひとりであり、セミナーのチェアなどで3日間殆ど隙間がない。さらに同じ日程でW3CのWeb on Signage のセッションも開催され、海外のお客様を展示会場内の案内ツアーなどもやる。加えて別の会社さんが期間中に併設プライベートイベントを開催されるので、そっちでも少しお話をする。前日の12日にIPTVフォーラムとW3CがはやりHTML5関連のワークショップをフジテレビで開催。

 そうだ、このブログのオーナーであるサイバーステーションさんも前日に新製品発表会を行うとのことで、わたしはあいにく上記関連の準備などで時間が取れず、ビデオメッセージを出させていただいた。

 で、何が言いたいかというと、いつまでも私が期間中忙しくては良くないと思う。そのことは以前ここでも述べさせていただいた。かつての「ハイパーメディアクリエイター氏」のような時代の寵児みたいな人とか、思い切りマーケティング目線に特化した人とか、デジタルメディア全般を語れるような人がほんとうに少ない。

 今年のDSJでは、企画をする側としてどこかに漂う業界の閉塞感を打開することを最大限に考えてきた。その結果としてキャッチコピーは「マルチスクリーン時代のコミュニケーションデザインイノベーション」というものを掲げた。ここでいいたいには、このコラムで何度も何度も繰り返し言っている、サイネージだけじゃダメで、他のデジタルやアナログメディアと組み合わせて使うことであり、その映像コミュニケーションの手法はマスメディア型だけではなくユーザー目線になっていること、という思いが込められている。カンファレンスもそういう視点で9枠用意した。

 そんな思いや願いが通じたのだろうか、今年は出展企業も新しい工夫をしてくれるようだ。コードネーム「連れション」、連携コラボレーションの略だが、複数出展者が連携企画を行うようだ。このあたりは次回ご紹介出来ればと思う。

 また一方では、そんなに早く変わる必要はないという意見もある。やっと市場が成熟してきたのだから、あまり急いで先に行かないで欲しいというものだ。それは例えば交通広告領域。JR東日本が車内や駅で率先して展開してきたのがむしろ特例で、やっと地方や私鉄が導入開始または検討開始というのが現実だからである。この理由は簡単で、交通広告の業界は保守的で変革がなかったので(決して悪い意味では書いていない)、やっとこれから本格化ということなのだ。それはそうだと思うが、先頭で足踏みしかかってしまっている人もいるのは事実なので、先に行くしかないのである。
 腰を据えてじっくりやることと、半歩先を示すことの両方が必要なのである。なおこの文章は冒頭の固有名詞を除いてデジタルサイネージという単語を使用していない。今後はデジタルサイネージという単語を私は用いない。

デジタルメディアコンサルタント
江口 靖二

 

投稿者:江口at 09:51| 江口靖二の是々非々サイネージ