オフィスサイネージの導入事例
金沢工業大学様
- デジサインTVシリーズ
- ビジョン共有/意識改革
- 大学ラウンジ内等

「意識の高い学生の成長支援」と
「職員の意識改革」を目指す
金沢工業大学
所在地 石川県野々市市
設立 1957年6月1日
業務内容 教育事業・研究事業
導入機器 デジサインTVシリーズ SaaSタイプ 20ライセンス
導入規模 20台
導入時期 2014年3月
検討のきっかけは?
全学生・教職員が一体となってビジョンを共有することの重要性
「学園共同体の理想とする工学アカデミア形成を目指し、「人間形成」、「技術革新」、「産学共同」を軸に、グローバルで活躍できるエンジニアの育成を図る金沢工業大学では、日頃から意識の高い学生の成長支援に力を入れている。
少子化が進み全入時代の到来といわれる中で、金沢工業大学にも多用な学生が入学するようになっている。そういった学生たちに、明確なビジョンをもって学んでもらうためには、教職員の意識も含めキャンパス全体の雰囲気を変えていく必要がある。現在、金沢工業大学では学生に情報を提供する手段として学生ポータルや学内告知テレビ等が提供されている。「このような、教職員から学生にとって修学上必要な情報を一方的に配信する仕組だけでは、キャンパス内の雰囲気を変えることはできない。これからは、大学の理念やビジョン、社会経済の動向、学内のイノベーションに向けた取り組み等、学生・教職員個々人が、グローバル社会の中で「自ら考え行動する技術者」として成長するため「気づき」をもたらす仕組みを構築することが必要になる」と産学連携事務局 産学連携推進部 連携推進室の福田祟之さんは語る。
導入に対する期待
「意識の高い学生の成長支援」と「職員の意識改革」を目指す
そんな中、サイバーステーション社の「デジサイン」の導入事例から、多店舗展開するスーパーのバックヤードにデジタルサイネージを導入し社員の意識改革を行ったという事例からヒントを得て、学生のイノベーションに向けた意識改革を行う仕掛けとしてデジタルサイネージの導入を決定した。 サイネージの導入により、グローバル社会を意識するコンテンツ、社会経済の動向を示すコンテンツ、イノベーションに取り組む教員の研究紹介コンテンツ、さらには、学園の建学綱領や行動模範であるKIT IDEALSを再認識するコンテンツを配信し、学生の修学に対するさらなる意識向上や、イノベーションに向けた自身の行動に対する「気づき」の修得を目指す。

<意識の高い学生の成長支援>
金沢工業大学の教育の特色として、学生の多様な学習ニーズに応えるべく、さまざまな学習センターを設置し、学生の自発的な学習に対する支援を実践してきた。しかしながら、イノベーションに向けた学生のチャレンジを積極的に支援する環境の整備はまだまだ不十分であり、今回導入したデジタルサイネージによる学生の「気づき」と連動する成長支援プログラムが必要になる。
「平成25年3月に、学生、社会人、地域住民など所属の枠組みを超えたイノベーティブな人材が集う拠点である「アントレプレナーズラボ」を開設しました。デジタルサイネージを通じた学生の「気づき」と、アントレプレナーズラボでの各種学習プログラムが連動することが今後重要となる」と、地域発イノベーションの推進に向け福田さんは意欲を語る。
<職員の意識改革>
学生が明確なビジョンを持って学ぶ学内の雰囲気を醸成するには、教職員自らが高い意識を持ち、教育研究実践や関連する様々な業務に取り組むことが必要不可欠となる。しかしながら、管理系の部門に所属する職員は、学生や教員と関わる機会が限られており、学生と教員が取り組む教育研究実践の最前線でどのようなことが繰り広げられているのかを実感する機会が少ない。そこでデジタルサイネージを利用し、職員が学生の活躍や教員の活動をタイムリーに知ることで、大学への帰属意識や学生や教員と繋がっているという意識の向上を図る。福田さんは、「昨年度から職員向けのスキルアップ研修プログラムを展開している。サイネージとの関係を明確にし、相乗効果を狙っていきたい」と、サイネージと事業の融合の重要性を語る。また、学生向けコンテンツと同様に、学園の建学綱領や行動模範であるKIT IDEALSを再認識するコンテンツ、ビジネスマナーや自己啓発への気付きを促すコンテンツを配信し学生・教員・職員の信頼関係構築に向けた意識の共有を図る。
どのように運用しているか?
運用方法は以下の通りである。
- 運用メンバーは2人
- 設置場所:5号館・8号館のパブリックスペース、アントレプレナーズラボ ラウンジ、法人管理系組織の事務室内、大学事務局内、産学連携推進部内 計14台 ・コンテンツはデザイン制作会社に外部委託、事務職員向けコンテンツは学内で制作

金沢工業大学の学生の行動規範
<学園の経営理念と建学綱領>
金沢工業大学は、学園の建学綱領に基づき、学生、理事、教職員が三位一体となり、学園共同体の理想とする工学アカデミアを形成し、三大建学綱領の具現化を目的とする卓越した教育と研究を実践し社会に貢献します。
<三大建学綱領>
●人間形成:
我が国の文化を探究し、高い道徳心と広い国際感覚を有する創造的で個性豊かな技術者・研究者を育成します。
●技術革新:
我が国の技術革新に寄与するとともに、将来の科学技術振興に柔軟に対応する技術者・研究者を育成します。
●産学協同:
我が国の産業界が求めるテーマを積極的に追究し、広く開かれた学園として地域社会に貢献します。
<KIT IDEALS>
学園の行動規範として共有すべき価値の事である。
思いやりの心、知的好奇心、共同と共創の精神、誠実、勤勉、活力、自律、リーダーシップ、自己実現の9つからなり、それぞれの頭文字をとってKIT IDEALSと呼ぶ。
K | Kindness of Heart | 思いやりの心 |
I | Intellectual Curiosity | 知的好奇心 |
T | Team Spirit | 共同と共創の精神 |
I | Integrity | 誠実 |
D | Diligence | 勤勉 |
E | Energy | 活力 |
A | Autonomy | 自律 |
L | Leadership | リーダーシップ |
S | Self-Realization | 自己実現 |
今後の取り組みと課題
サイネージの効果の検証と質の高いコンテンツの継続的な配信
学生の「これをやりたい」という思いと、「目の前にあるチャンス」とのマッチングを確実にするための仕組み必要となり、その成果が、学生の自発的な修学に繋がる。
福田さんは今後の課題として、サイネージの効果を測るための具体的な指標の設定を、学内で展開される様々な事業内容の最適化と共に実施し、コンテンツの品質改善につなげていきたいと語る。
金沢工業大学のサイネージを活用した地域発イノベーション人材の育成支援を、サイバーステーションがベストパートナーとしてこれからもサポートしてまいります。